友人のメールに後押しされて(仙台・若林地区 4月5日)

友人のメールに後押しされて
私は、今朝仙台に到着したのですが、支援センターに到着してすぐにワークへ向かうこととなりました。
現在就活中の身である私は、今後のスケジュールが読めないことから、行きたい気持ちはとてもあったのですが、これまでボランティアへの参加には踏み出せない状態でいました。
けれども、先に現地に入っていた友人からのメールがたて続きに届いて、友人たちのメールが私を今回の参加へ後押ししてくれました。たとえ短い期間であったとしても、その力が微力だとしても、自分の存在を今、必要としてくれている人がいることを感じて、参加を決意しました。
体験したことのない緊張感
今日は、支援センターから自転車で約1時間ほど離れた「七郷(しちごう)」という場所でワークを行いました。
自転車で向かったことにより、街の雰囲気が少しずつ変化していく様子を全身で体感することができました。進むにつれて道がガタガタになっていき、少しだけ海っぽいにおいを感じることもできました。
ある境目から風景が一気に変わり、視界の先には家々のガレキが散乱していました。その時に走った緊張感は、今までに私が体験したことのないものでした。
震災の影響
ワークはいくつかのグループに分かれて行われました。私が今日お手伝いさせていただいたお宅では、津波の被害によって庭に流れてきた泥をかき出す作業をしました。
泥を片付けていると、その中からは大量の屋根瓦が次々と出てきて、津波の威力というものを目にした瞬間でした。作業は決して楽ではなかったのですが、そんなときもそのお宅の娘さんたちがお菓子やお茶を持ってきてくれ、彼女たちが元気にはしゃぐ姿は私を励ましてくれました。
しかし、元気にはしゃぐ中にも地震についての発言が目立ったり、お母さんに名前を呼ばれると、すぐに反応してそばに駆け寄る子どもたちの様子など、今回の震災が与えた被害の大きさを言葉や行動からも感じ取ることができました。
支えあっていく結束力
私が感じた東京との一番大きな違いは、人々の結束力の違いです。町の中でも、少し離れた場所でも、人々がお互いを支えあっていこうとする姿勢が見えました。
今日見た景色は、ほんの一部でしかありませんが、そこではたしかに人と人が想いあっていました。これからあと数日滞在しますが、そのわずかな時間の中でも、自分ができることを考えながら作業に徹していきたいと思います。

SCF派遣ボランティア 金宣希(きん・のぶき/大学3年生)

石巻方面でのワーク・活動報告(4月3~4日)

4月3日
午前9時から10時までの間、石巻栄光教会に宿泊していた8人は2チームに分かれてワークを行いました。
片方の部隊は、栄光教会の教会員のお宅に伺い、水分を含んだ畳を屋外に搬出する作業にあたりました。御高齢の方が住まうお宅では重量のある畳を出すことも大きな負担となります。ボランティアチームはこのような人の数と力が必要な仕事を依頼されることがしばしばあります。
もう一方の部隊は、石巻栄光教会が属する地域の活動に参加してきました。家庭ごみ収集所に山のように積まれたゴミが車道にもはみ出すほどだったのですが、それらを分別しなければ行政はそれらを回収しないという通達がありました。それを受けて地域の方々が20人ほど集まり、私たち4人もその中に入って作業をおこないました。老若男女の分け隔てなく、それぞれの力量にあわせて地域住民が地域のために力を合わせている姿が印象的でした。そして私たちも教会・教会員のみならず、教会が属する地域への奉仕ができたことは非常に意義があることだと感じています。
そののち、参加者・スタッフは石巻栄光教会の礼拝に出席し、午後からは前日に引き続き教会員宅の家財出し・泥出しをおこないました。作業もかなり進み、家屋一階に残ったものはほんの少しになってきました。全員どろだらけになって一生懸命な姿が印象的です。とはいえまだまだ泥は家屋の中に大量にあります。なんとか泥をかき出しきって、生活空間を回復させていきたいと思います。
4月4日
朝9時からワークを行う予定でしたが、急遽石巻の被災が遠望できる場所「日和山」へ全員で車でむかいました。その光景は凄惨としかいえないようなもので、これを現実として受け止めることは難しいのかもしれません。またその帰宅途中には御遺体の安置所となった場所、そして掘られた穴の土がまだ新しい土葬場を見ました。簡素に弔われざるを得なかった御遺体とご家族の方々を思うと、本当に胸が痛み苦しい思いになります。
その後、10:30から12:30の間、前日に引き続いての作業となりました。ようやく大きなものがほとんどなくなり、あとは泥との戦いです。少しずつ汚泥をかき出しながら、またワイパーでどろをかきながら、全員の力でだいぶ作業は進んで、まもなく一件のワーク完了が見えてきたところです。夕方、拠点として使わせていただいている石巻栄光教会で、使用している部屋等の清掃を行いました。
$「東北教区被災者支援センター」の公式ブログ-家屋の様子
ワークを始めた家屋の内部
$「東北教区被災者支援センター」の公式ブログ-ワーク後の家屋
ワーク三日目の家屋の状況
$「東北教区被災者支援センター」の公式ブログ-石巻 日和山から
石巻日和山からの光景

仙台市若林区でのボランティア報告(4月4日)

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(庭に堆積した泥)
津波が引いたあとには泥が残されました。道にも庭にも家の中にも。ここで暮らしを立てなおしていくためには、この泥を取り除かなければなりません。
写真(上)は、庭に堆積した泥が固まってひび割れた状態です。このお宅の奥さんは花が好きで、庭にもたくさん花を植えていたとおっしゃっていました。
そのように大切にしていた庭です。たまった泥をスコップで乱暴に掘り返すわけにはいきません。ひび割れたかけらを一つひとつ、丁寧に手ではがしていきます。するとその下から芝生や、草花の芽が顔を出すのです。
ボランティア作業は能率や効率よりも、被災した方々が大切にしていたものを私たちも大事にして触らせていただく、いつもそのような心でありたいと思っています。
―― 金井創(ボランティア、日本キリスト教団 佐敷教会 牧師)
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(屋内の泥だし作業)
今日は七郷に行き、活動をしました。主な活動内容は、たまった泥の撤去などでした。
初めて見た七郷。私たちは、今まで七郷には行ったことがありませんでした。震災前には、きっと美しい町があったのだろうと思います。
”街が消える”テレビのニュースで聞いたこの言葉の意味。現地に行って初めて、その言葉の真の意味が分かったように思います。私の力が少しでも役に立てたら良い。今日の活動を通して、心からそう思いました。
―― 真壁柚香、田中智美(ボランティア、大学2年生)
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(現地で説明を受けるボランティアたち)

(ワーク地に出発するボランティア。現地でご迷惑をかけないよう、自転車で向かっています。)

仙台市蒲生地区でのボランティア報告(4月2-3日)

蒲生地区でボランティアをしました!(4月2~3日)
インターネットの検索で情報を知ったという九州にいる娘さんから電話を頂き、「一人暮らしの母を助けて欲しい」という依頼を受け、2日間(2日は8名、3日は5名)で蒲生(がもう)地区にある家屋の泥だし・清掃をお手伝いしました。
蒲生は、沿岸部で胸のあたりまで津波に浸かった地域です。支援センターから片道14キロの場所で、現地はまだガレキが散乱している状況です。駐車や移動が難しいため、電動自転車で向かいました。
支援対象も訪れるボランティアの方々も、当初の教会関係のつながりから、インターネットや口コミで知ったという一般の方へと広がりつつあります。支援を一番必要としている方に、私たちの支援の手が届くことを願いつつ、相手の立場で一つひとつ依頼に対して誠実に応えていきたいです。
当支援センターでは、ボランティア活動のあと、事務的な報告だけではなく、参加者同士で経験や心の動きを分かち合う時間を設けています。ただ依頼を受けて作業だけをして終わってしまうのではなく、ボランティアを通じて、もっとも弱くされた人々との連帯を通して、参加者の心が豊かにされることを願っています。
ボランティア参加者の感想
今日(4月4日)、蒲生地区で浸水したお宅の片付けにうかがいました。
津波で流されて家の前にたまった泥・草木や震災で壊れた家具の片付け、泥まみれになったお部屋のお掃除をしました。5人のボランティアで、普通の生活が出来るほどきれいな状態にして活動を終えました。中には人手が必要な重い物も多く、改めて活動の必要性を感じました。
また今日は、教会関係以外でも私の地元の友人含め、新しいボランティアを複数迎えて活動できたことを大変嬉しく思いました。多くの人がボランティアとして思いを形に移している姿は本当に素敵ですし、私も毎日活動する中でとても励まされ、いい刺激を受けながら活動しています。
私たちのやっていることは小さな事です。人員も限られ、日にお助けできる方の数もそう多くはないです。しかし、その積み重ねはきっとまわりを動かし大きいものになっていく……。多くの仲間の方と一緒に活動していく中で、そう信じられるようになりました。
つい下を向いてしまいそうな現状ですが、私たち全員前を向いて、できることを続けていきます!

ボランティア 石川歩(いしかわ・あゆむ)

支援した方から、感謝のお手紙を頂きました!

「何から手をつけていいかわからない私たちに、さりげなく希望を聞いていただき、嫌な顔ひとつせずに、重たいエレクトーンや畳などを次々と運んでくださり、本当にありがたいの一言です。津波で浸かったフローリングの床も、またたく間に水で洗い流してくれて、きめ細かい作業で一日でキレイになりました。
偶然インターネットで検索して見つけた支援センターでした。皆さんてきぱきと動いてくださって感動しました。電話でお願いをした時も、応対がとても親切で、不安だった気持ちがずいぶん楽になりました。作業中も仲良くしているところが、お互いを信頼しているという感じで、とても好印象を受けました。
本当に、感謝・感激です。ありがとうございました!」

蒲生地区・Nさん

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帰りがけにいただいた手紙、嬉しかったです。ありがとうございました!

石巻市・活動報告(4月2日)

石巻栄光教会組の活動
石巻栄光教会を拠点に活動している、石巻栄光教会組は午前中は4人、午後は8人で作業しました。昨日と同じく、栄光教会の信徒さんの家でのワークでした。石巻チームは、ワーク地が近いため、自転車で移動しました。午前中4人だと、庭にたまった汚泥のかき出しと漂流物の搬出をして、動線を確保することが精一杯でした。
たまった汚泥は、状況によって、固い・柔らかい、臭う・臭わないなど、さまざまな状態に変化します。また漂流物にもさまざまな種類があり、運び方や運ぶ場所もまちまちなのでワークは困難でした。そして、一度栄光教会に戻り、昼食休憩をとったあと、ふたたびワークを開始しました。
山城町教会組の活動
山城町教会へ派遣された部隊は、4人で午前中に教会の片付けを行いました。午後は小鮒先生と山城町教会組が栄光教会組と合流し、さらに信徒の方々が加わって、計10名でのワークとなりました。家屋内は圧倒されるほどのすごい物量で、少ない人数では絶望的に思えるようなワークでしたが、10人で取りかかればなんとかできるのではないかと判断し、家屋内のワークを行いました。
屋内も畳と床板の間に汚泥がたまっていたり、汚泥の上に家具がのっていたりしています。滑りやすい泥の上での作業のため、みな作業着が泥まみれになっています。そして大きな家具やガラス類もあり、危険も伴う厳しい作業でしたので、ワーカーへの十分な注意、休憩、作業分担を考慮してケガがないよう細心の注意を払ってワークをしました。
明日の午後も同じ場所でワークをする予定です。

発信:梅川正太(うめかわ・しょうた)、渡辺真一(わたなべ・しんいち)


家財運び出しのシーン

石巻でのボランティア活動報告(4月1日)

石巻でのボランティア活動報告(4月1日)
石巻組の活動は栄光教会の信徒のお宅でボランティア6人でのワークでした。
今日のワーク地は比較的海に近いところなので、汚泥や建材、車などが多く流れ込んでいました。汚泥の除去作業と流れ着いた建材の搬出が主な作業で、駐車場と玄関周りをきれいにすることができました。
汚泥は掘り返すとヘドロ化しており、悪臭・粘着質という性質をもっています。また建材は遠方から流されてきているので、割れて鋭くなっている物や釘の出ているものがあり作業のスピードが低下してしまいました。しかしちょっとした注意を行うだけで怪我を未然に防ぐことができ、作業のスピードも慣れが解決できると思います。
駐車場を清掃できたことでワーク地でのこれからの車での搬出・搬入をスムーズにすることができ、明日以降のワークにいかすことができました。しかし、まだまだ庭や屋内に汚泥や家具が散乱している状況ですので、今後もワークを継続していこうと思います。
また石巻栄光教会の牧師夫妻と夕食を共にしました。私たちが作ったものは、味噌煮込みうどんとフライドポテトでした。被災地では物資はたくさんあるけれども、温かい「料理」を食べるのはあまりなかったそうだそうです。ボランティア一人ひとりが自分たちの食べるものを調理し、そして共に食す――。食卓を通してこのメンバーが一つの共同体となれたことを実感できる時でした。
そして、食事を通して地震直後のお話を伺うことができました。私たちの想像力はあくまで想像のものでしかなかったことを思い知らされます。災害が起こったその日からどのような現実を体験されてきたのか、私たちはそのことをじかに聞かせてもらうことができ、少しだけですが被災の現状について知ることができたのではないかと思いました。
あの日あの時から2週間が過ぎました。各地で状況は回復しつつありますが、被災地はまだまだ厳しい状況が続いています。その中で自分たちにできることはなんなのか、すこしでも役に立つことができればと思います。

梅川正太(うめかわ・しょうた)、渡辺真一(わたなべ・しんいち)

[トビの活動報告]10日間のボランティア活動を終えて(4月1日)

10日間のボランティア活動を終えて
3月23日に仙台に入り、今日まで10日間、東北教区被災者支援センターでボランティアをさせていただきました。迎え入れてくださった東北教区の皆様と、祈りをもって送り出してくださったSCFと西東京教区、そしてボランティアのために休暇をくださった職場(明治学院中学校・明治学院東村山高等学校)の皆様に感謝いたします。
センターでの私の担当は、「情報班」でした。センターの活動や被災地の状況を取材調査・報告・発信する仕事です。初めてのブログ、初めての画像編集、初めてのYouTubeへの投稿など、初めてのことばかりで、試行錯誤の連続でしたが、情報班長の朝山くんをはじめ、センターの皆さんやボランティアの仲間たちがいちから教えてくださいました。
取材のために、宮城県内のいくつかの被災地を視察に行くことができました。礼拝出席後に、教会員の方から体験談を聞くこともできました。多くの人と出会い、多くの人の話しを聞くことができたことは、私にとって貴重な経験となりました。忘れられない多くの思い出がありますが、ひとつだけ紹介させてください。
再開したばかりの教会幼稚園で、滑り台で遊んでいた園児が、園長先生の所に駆け寄って来ました。

 「園長先生!」
 「ああ〇〇ちゃん、元気だった?」
 「うん!」
 「地震怖かった?」
 「うん」
 「お家、大変だったね」
 「流されちゃった……」
 「……そうだったね。」
 「いま、おばあちゃんの家にいるの」
 「そう。みんな大変だけど、元気で頑張ろうね」
 「うん」

そう言って抱きあう二人を見て、思わず涙がこぼれました。 傷ついた子どもたちを慰めるために、この地に教会があり、この地に教会幼稚園があるのだと思いました。

キリストの癒しが私たちのこころのすみずみにまで、ゆきわたりますように……。
「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。聖なる者たちの貧しさを自分のものとして彼らを助け、旅人をもてなすよう努めなさい。あなたがたを迫害する者のために祝福を祈りなさい。祝福を祈るのであって、呪ってはなりません。喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」
(ローマの信徒への手紙12章12-15節)

佐藤飛文(さとう・たかふみ/西東京教区・東村山教会信徒)

「東北教区被災者支援センター」の公式ブログ