石巻でのボランティア活動報告(3月30~31日)

2011年3月30日(水)
石巻山城町教会員のお宅にて、ボランティア6人でワークを行いました。主な内容は、浸水して使用できなくなった畳の搬出、家具の移動、汚泥のかきだしでした。
水を吸って重量を増した畳16枚を搬出するためには、すべての家具をいったん移動しなければなりませんでした。また今回の泥だしの作業では、泥が乾燥していたため砂じんが舞い上がり、マスクなしでは作業はできない状況でした。泥は水分を含んでいても、重さ・臭気・不衛生等の困難を伴いますが、乾燥していても大量の砂塵が舞い上がるような土質が、被災地復興への妨げとなっていることを感じました。
しかし、作業時間は3時間ほどで、予想されていたよりかなり早く終了し、しばらくの間、そのお宅の夫妻と今回の災害についてお話をうかがい、被災地のさらなる実情を知ることができました。
一方、石巻栄光教会・幼稚園ではボランティア3人で泥につかってしまった園児のための遊具・おもちゃを清掃し、一日も早い園務再開へ向けて活動しました。同園では汚泥が園庭に流れ込み、衛生的な問題から、いまだ園児は外で遊ぶことはできていない状況です。一日でも早く、今まで通りの園務が再開されることを願います。
2011年3月31日(木)
石巻山城町教会員のお宅にて、ボランティア4人でワークを行いました。前日とは別の海岸に近いお宅で、一階の天井近くまで浸水しているような場所で、玄関につながる庭には物置や冷蔵庫、近隣から流されてきた車、冷蔵庫、洗濯機などが散乱していました。初めは人間の力だけでは無理だと思われた作業も、なんとか人が通ることのできる状態まで復帰することができました。また海岸に近いので汚泥が多く堆積していて、長靴とレインコートは必須でした。しかしながら、そのような中で、人の通ることのできる道ができたことで、次回の活動につなぐことができたのではないかと思います。
石巻栄光教会では、2人のワーカーで作業を行いました。この日は雨だったので、汚泥の表面に浮かんでいるパルプの層がぬかるみに変わる前に除去する作業を行いました。その後、地震で散乱した教会の2階部分を整理整頓し、土嚢を詰めた袋を車に積み、沿岸部に設置された仮置場に運びました。沿岸部に近づくにつれて家屋・工場の被災の状況はひどくなっていて、流出した木材・汚泥の量も圧倒的に多くなっていました。
石巻地方の災害の特徴的なところは、沿岸部にパルプ工場等が連立する工業地帯であり、汚泥は繊維・油等を含んだ粘着質で非常に処理しづらいものであるということです。またそこで働いていた多くの方が仕事を失い、これからの生活の問題が考えられます。
今後継続して、当センターは石巻方面にボランティアを派遣し、支援していくことを考えています。

発信: 梅川正太・渡辺真一

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思い出を捨てているようで……(仙台市・若林区 3月30日)

支援センターでは今日(3月30日)から若林区でのボランティア活動をはじめました。本ブログでは今後、活動に参加したボランティアの方々の感想を更新していきます。

朝山慎一郎(あさやま・しんいちろう/支援センター・ブログ担当)

思い出を捨てているようで……
機械的に物や泥を片付けていくのは重労働ですが単純作業です。箱が泥まみれになったビデオテープを見つけてお母さんが「これ見れるかな」とつぶやいていました。
津波はいろいろなものを奪っていきました。被災者の方々はいろいろなものを失いました。すべてを失った方も少なくないと思います。
片づけをしていけばそこは当然きれいになります。達成感も感じるかも知れません。けれど、わたしたちが作業していくことで、彼らの大切な思い出までも捨ててしまっているようで怖いです。

SCF派遣ボランティア 菅野菜穂(すがの・なほ/日野台教会)

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仙台市若林区でのボランティア開始(3月30日)

昨日から石巻でのボランティア活動を開始しましたが、今日(3月30日)から仙台市若林区でのボランティア活動をはじめました。活動先は仙台市中心部から自転車で30分ほどの距離。多くの家屋が津波の被害を受け、泥やがれきが屋内に流れ込んでいます。
今日のワークは、津波で被害にあった被災者のご自宅の家屋から泥や荷物を運び出す作業でした。被災者の方の話によると、海岸線から2キロも離れたこの地域でも1メートル以上の津波が襲い、水が引いた今も20センチほどの泥がたまっています。
今日のワークには、在仙のメンバーが3名、SCF(学生キリスト教友愛会)と西東京教区から5名、同志社大学から1名が参加。午後には、早稲田奉仕園友愛学舎と早稲田大学YMCAのボランティア5名が加わり、総勢14名で活動しました。それでも作業はなかなか進まず、津波被害の大きさを実感させられました。
私たちがボランティア活動を始める前、被災者の方々はみずから避難所から通って、自分の家の泥出しや荷物整理をしていました。そして、被災者の方々の多くは高齢者です。行政のボランティアセンターの活動の網の目から抜け落ち、多くの方からの助けを必要としています。
「人手はいくらでも必要です。どんどん来てください」と被災者の方々は言っています。いわゆる「3K(きつい・きたない・きけん)」と呼ばれるワーク内容ですが、被災者の方々への支援のために、私たちと一緒に汗を流してみませんか?
ぜひボランティアに参加してください。

発信:佐藤飛文(さとう・たかふみ/SCF派遣ボランティア)

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資材を積み込んで、センターを出発

ボランティアの様子

石巻でのボランティア活動の開始(3月29日)

石巻地域でのボランティア活動開始
本日(29日)より外部ボランティアの受け入れを本格化し、石巻地域でのボランティアをはじめました。今日は石巻栄光教会・栄光幼稚園の園庭のドロ出しを主におこないました。
海岸から3キロ(湾からは2キロ以上)離れたこの地にも津波は襲い、避難所となった石巻好文館高校(栄光教会の隣)では周囲が水没し、被災者1600人が孤立しました。水位が低くなり、教会・幼稚園に戻ってみると、園庭が水没していたそうです。建物は無事だったので、園舎を避難所としても開放し、各地の教会から避難物資が届けられるようになりました。
28日には水道も復旧し、今日から幼稚園も再開されました。しかし、園庭のドロは残ったままで、ボコボコです。その園庭を元に戻すためのボランティア・ワークを今日からはじめました。石巻には紙パルプ工場があり、そこから流れ出たパルプをはがし、下水・海水を含んだドロを土嚢に詰め込んでゆく作業をしました。土嚢はあっという間に40袋以上になりました。

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パルプを含んだドロ
園庭はまだボコボコですが、すべり台付近はだいぶ綺麗になったので、園児たちは久しぶりのすべり台を楽しんでいました。ある園児が私に近付いて来て、「すべり台で遊べるようになって良かったけど、ジャングルジムは泥んこだから嫌!」とつぶやいていました。
「ごめんね。明日には遊べるように、綺麗に掃除するからね」と答えると、笑顔ですべり台に戻ってゆきました。子どもたちが安全で安心して楽しく遊べるようにするために、明日からも頑張ってゆきたいと思います。
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ドロで凸凹の園庭
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ベンチの上にもドロが
ドロ出しのニーズは教会の近隣にも山積しています。今後は石巻栄光教会・栄光幼稚園と石巻山城町教会を拠点として、教会員宅や周辺地域のドロ出しを中心としたボランティア・ワークもおこなってゆく予定です。
人手が必要です。汚れもひどく、きついワークですが、ぜひボランティアに応募してください。

発信:佐藤飛文(さとう・たかふみ/SCF派遣ボランティア)

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今も残る好文館高校の「SOS 1,600人」

七ヶ浜町でのボランティア活動報告(3月29日)

仙台YMCAと一緒に七ヶ浜町でボランティア活動をしてきました。
私たちは昨日に引き続き、七ヶ浜に仙台YMCAの方々、ルーテル学院大学の方々と共に活動してきました。初めていった七ヶ浜町の被災状況に、正直言葉を失いました。
到着してさっそく、各家を一軒ずつ回り、必要な物資の聞き取り調査、その後に配給という活動内容でした。区域によっては被害があまりなく準備もなされていたということで物資が足りていたところもあれば、消耗品の物資の要請や、やはり水がほしいという要望がありました。
七ヶ浜町の災害支援センターには多くの物資があったので、公平性の面も考えつつその中でも少しでも早く住民の方々にお届けすることができないのかともどかしく思ったりもしました。実際に被災された住民の方々の声をお聞きしていくうちに、考慮しなければならない点や、何が自分たちにはできるのかという部分も多く考えさせられ、また今回担当した区域以外からも活動の要請がきているのでそちらの他団体の方々と連携を取りつつ今後もこの活動を展開させていきたいです。

ボランティア 齋藤未歩(さいとう・みほ)


七ヶ浜町の被災状況
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七ヶ浜町ボランティア・センター内の大量の支援物資
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地図一枚で丹念に各家庭を調べてまわります

宮城野区でのボランティア活動報告(3月29日)

宮城野区災害ボランティア・センターでの活動
現在仙台市では、行政と住民の橋渡しを担う社会福祉協議会によって、4つの「災害ボランティアセンター」が開設されています。私たちは本日(29日)、宮城野区の同センターを通して、7名で以下の活動を担当しました。

  • 転出者の引越し手伝い: 地震により仙台を離れることになった、一人暮らしの高齢者の方の荷物を整理し、処分するものは指定された公園に廃棄する手伝いをしました。大量の家電製品、家具、がれきなどの震災ゴミが山のように積まれていました。
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    震災ゴミの集積所・日の出町公園の様子
  • 被災者の家屋の清掃: 足が不自由なために身動きがとれない一人暮らしの女性を訪問し、清掃を手伝いました。「誰かと話しをしたい」という被災者の方々も多く、依頼された作業だけでなく、コミュニケーションが大切だと感じました。
  • 緊急小口融資の案内補助

中長期的な支援の必要性
今回支援した方々は、まったく生活できないという被災状況ではなかったものの、社会的に弱い人々の生活が、災害によってさらに困難になっている様子が分かりました。被災生活の長期化するにつれ、今回のような支援への必要性は、今後高まっていくのではないかと思います。

SCF派遣ボランティア 吉岡優介(よしおか・ゆうすけ)
秋田公子(あきた・きみこ)

七ヶ浜町でのボランティア活動報告(3月28日)

仙台YMCAと一緒に七ヶ浜町でボランティア活動をしてきました。
私たちは本日(3月28日)、仙台YMCAと共に宮城県七ヶ浜町(しちがはままち)でボランティアをしてきました。仙台YMCAは七ヶ浜町の社会福祉協議会の災害ボランティア・センターと一緒に活動しており、当センターとしても今後できる活動を広げたいという事で、参加させてもらいました。
本日行った活動は、被災者の方々のお宅を戸別訪問し、ボランティア・センターから各世帯に必要な物資を届ける、というものでした。
今回の活動で、住民の方一人ひとりの具体的な要望や不満、生活の状況などを知ることができました。最終的には、要望のあった物資(食品・衣類・各種消耗品等)の一部をお届けすることができました。
今後も、引き続き可能な範囲でYMCAの活動に関わっていきたいです。また、七ヶ浜町のボランティアセンターでは支援物資を被災者に公平に分配しなければならず、必ずしも必要な物資を必要な方に配給できていません。そのような行政側でうまく提供できていない物資(ガスボンベ等)については、当センター内の物資の一部を提供することも考えたいと思います。

発信:山崎 雅翔(やまざき・まさと/SCF派遣ボランティア)

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必要な物資を用意
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各世帯へ配達
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七ヶ浜町ボランティア・センター物資集積場