メールマガジン第5号

<4号 6号>



◆◇被災者支援センター・エマオ メールマガジン【第5号】◆◇
 16回目の「11日」です。けれども、被災はまだまだ続いています。その意味では、被災地ではまだたったの16回目です。
 先日、東京の実家に帰った時に、メディアで被災地の報道がほとんどなされていないことに驚きました。でも、私たちは忘れていません。覚え続け今日も祈り続けましょう。
 特に今日は、午後2時46分の祈りを、仙台・石巻、そしてそれぞれの場所で献げましょう。

━━━━━━━━━━
■ 今号のラインナップ
[1]『ボランティア』との出会いが 生きがいをくれた ~その4~(全5回)
[2] 夏休みボランティア、まだまだ募集中!
━━━━━━━━━━

[1]『ボランティア』との出会いが 生きがいをくれた ~その4~(全5回)

※第4号の時に、容量が多く、文章が途中で切れてしまっていたということがありましたので、今回は、前回の後半部分になります。
ご了承ください。そして、途中で切れないように容量を小さくしたため、4回では足りなくなり、全5回にさせていただきます。

<リード>
約半年前から『エマオ』のボランティアと共に、自宅の修復を続ける庄子好次さん(六十歳)、敏夫さん(五十五歳)兄弟。被災者となり絶望したあの日から、復興者として立ち上がった2011年を振り返り、欠くことができなかった『ボランティア』の存在について、自分たちの言葉でおおいに語ってくれました。
(取材・文/塩坂佳子 取材日時/2012年3月17日)

ボランティアとの交流が
心の再建を支えた

 すでに半年以上となる『ボランティア』との付き合い。
 人数は日々変動し、自分たちの家だけに10人以上も来てくれる時があれば、スタッフ1人しか来られない日もありました。家主である私たちも、仕事の都合で毎日立ち寄れるわけではありません。途中からはリーダーに家の鍵を預け、電話だけで指示するなど、絶対的に信頼を寄せる存在となりました。
 当然ながら、彼らは素人集団です。大学などを休学し、常駐のスタッフとなったリーダーでさえも、最初はほとんど何もできない普通の若者たちでした。しかし、自分たちの家をある意味、実験台として、修復のヒントやアイデアを出しあい、そのやり方を教えていくうち、彼らは大工仕事や交渉ごとなど、多くのことをできるようになっていったのです。
 もちろん、プロのようにはいかず、仕上がりはいびつです。それでも、「とても人が住めなかった家」が「なんとか住める」ようになるだけで十分だと思いました。私たちは何も、家を新築してほしいわけではありません。残った宝物を「大切に直してほしい」と思っていただけなのですから。
 また、何より私たち被災者は、自分の意志とは関係なく、一方的に助けられなければいけない側となりました。自分も人を助けたい!しかし今は、とてもそのような力はありません。助けられてばかり……。そこにはやはり、悔しいような情けないような、複雑な思いが存在したのも事実です。
 そんな自分たちにとって、ボランティアとして来てくれた若者たちが、技術だけでなく人間的にも大きなものを得て、帰って行く姿を目の当たりにするのは大きな喜びでした。人生の先輩として若者たちに何かを教え、成長させることができたという小さな自覚は、被災体験でひしゃげてしまった自信と誇りを蘇らせてくれたのです。
 そこに生まれた信頼と絆は、他ではちょっと見当たらないほど、不思議で素晴らしいものです。なぜアカの他人のためにそこまでやってくれるのか、なぜ無償で働いてくれるのか……。今でも私たちには『ボランティア』という概念が、ハッキリとは理解できません。それでも、人に助けてもらうありがたさを身に沁みて知ったのです。
 繰り返し来てくれる顔なじみのリピーター、特に県外から移り住み、ボランティアのリーダーとして毎日、家に来てくれたスタッフ達は、実の子ども以上に愛しい存在となりました。時には繁華街に連れて行き、一緒に酒を飲んでいます。家族のことや進路など、若い彼らの人生について話を聞き、助言することも、今の私たちにとっては大きな楽しみとなっています。

三一一がなければ、けして結ばれなかった縁。
あまりに多くの物を失いましたが、振り返ると、同時に大きな物を得ていたと感謝します。

その5へ続く

[2] 夏休みボランティア、まだまだ募集中!
 早い大学では、いよいよ夏休みが始まりました。少しずつ7月のエマオへのボランティアも集まってきています。でも7~9月はまだまだ大丈夫!
 働き手があればお手伝いに行きたいお家は多くあります!今日も人手が足らず、作業を中断させてもらっているお宅があります。一日でも早く以前の暮らしができるように、この長いリレーのバトンをつなげてくださる方をお一人でも多く求めています。よろしくお願いします!

━━━━━━━━━
発行:東北教区被災者支援センター・エマオ (UCCJ Tohoku Disaster Relief Center)
〒980-0012 仙台市青葉区錦町1-13-6
Tel 022-265-0173  Fax 022-265-0174

[公式ブログ] http://ameblo.jp/jishin-support-uccj/
[Facebook] http://www.facebook.com/emmaus.sendai
[お問い合せ・ご感想] tohoku.uccj@gmail.com
[配信停止] tohoku.uccj+del@gmail.com までメールをお願いします。


<4号 6号>